「カードローンやクレジットカードの審査に通らない原因は何ですか?」

こういった質問をよく耳にします。ここまでカードローンの審査ポイントを説明してきました。自分の不安な項目が審査に影響した可能性があります。

  • 年収
  • 勤務先、勤続年数
  • 家族構成
  • 居住形態、居住年数
  • 他社借入額、他社借入件数

しかし上記の項目を見ても、「審査に落ちるほど悪くはない」という人は多いでしょう。

そういう人は、もしかするとブラックリストに登録されているのではないでしょうか?

審査に落ちた知人の話

実は私の知人も最近カードローンの審査に落ちました。

知人の申し込んだときの状況です。

  • 30代既婚男性
  • 年収400万円
  • 中小企業勤務の正社員、勤続年数5年
  • 賃貸マンションに7年住んでいる
  • 消費者金融1社から50万円借り入れアリ

どうでしょうか?

正直な話、通常このような状況であれば十分カードローンの審査には通ります。

ハイクラスなクレジットカードに申し込んだ場合は審査に落ちることもあるでしょうが、知人が申し込んだのは消費者金融のカードローンです。

しかし、よくよく話を聞いてみると「消費者金融の支払いを滞納している」と言うではありませんか。

私は知人にこう言いました。

「審査に落ちた原因はそれ!ブラックリスト入りしてるんだよ」

ブラックリストとは

金融業界にはブラックリストという言葉があります。ブラックリストとして登録されれば、クレジットカードやカードローンの審査には通りません。

ブラックリストと言っても実際にそのようなリストが存在するわけではありません

個人信用情報機関にあなたの悪い情報が登録されているというだけです。この状態をブラックリスト、ブラックなどと言います。

体感として分かりやすいように「ブラックリストに登録」や「ブラックになる」と言っているだけです。

カードローンやクレジットカードを利用すると、信用情報機関に契約内容や返済状況などの情報が登録されます。

消費者金融などは審査の際に、この信用情報機関を必ず見ます。あなたにとって都合の悪い情報が信用情報機関に登録されていれば、審査に落とすというわけです。

信用情報機関とは

信用情報機関とは個人信用情報の収集、提供を行う機関です。加盟している金融会社から登録される信用情報を管理し、要望があったときにその情報を提供します。

信用情報機関というと1社だけのようなイメージですが、実は3社あります。

日本にあるまともな金融機関であれば、下記の3社のどれかには必ず加盟しているはずです。

日本信用情報機構(JICC)

消費者金融の多くが加盟している信用情報機関です。一部の銀行、クレジットカード会社、保証会社も登録しています。

シー・アイ・シー(CIC)

クレジットカード会社の多くが加盟している信用情報機関です。一部の消費者金融も登録しています。

車ディーラーのローンなどもCICに加盟していることが多いです。

全国銀行個人信用情報センター(KSC)

銀行系の多くの金融機関が加盟している信用情報機関です。銀行系クレジットカード会社や保証会社なども登録しています。基本的に消費者金融は登録されていません。

日本学生支援機構も全国銀行個人信用情報センターに登録されています。つまり奨学金の滞納はここに登録されます。

ブラックリストになる原因と対策

それではどういうことをしてしまうと、ブラックリストとして登録されるのでしょうか。と言っても何も難しいことはありません。金融会社に不利益になることをしたらブラックになります。

基本的には下記の4つがブラックリストの原因です。

  1. 返済の滞納
  2. 債務整理
  3. 代位弁済
  4. 強制解約

この情報が登録されている限り、審査にはほぼ通りません。

ですが、一生この情報が登録されているわけではありません。登録される期間が決まっています。

返済の滞納

毎月の返済に遅れると「延滞」と登録されます。非常によくある審査落ちの原因です。私の知人もこれが原因でしょう。

ブラックリストでなくなるには、完済日から下記の期間が必要です。

  1. JICC:1年間
  2. CIC:5年間
  3. KSC:5年間

JICCは1年間ですが、ブラック情報がCICとKSCに残っているため、5年間は審査に通らないと考えたほうがいいです。

1回でも滞納すると審査に通らなくなる?

債務整理

債務整理は法的な手続きで、借りているお金を減額したりゼロにする制度です。任意整理や自己破産、個人再生、特定調停などをした場合に登録されます。

ブラックリストでなくなるには、下記の期間が必要です。

  1. JICC:5年間
  2. CIC:5年間(自己破産のみ)
  3. KSC:任意整理5年間、個人再生や自己破産10年間

延滞の解消の場合は、「完済から5年間」といった条件ですが、債務整理の場合は少し違います。

任意整理を始めた時から5年間、個人再生と自己破産は裁判所に認められてから5年間(KSCは10年間)です。

代位弁済

借金を返済できなくなり、本人に代わって保証会社や連帯保証人が返済をした場合に登録されます。完済日から下記の期間が必要です。

  1. KSC:5年間

強制解約

消費者金融などが契約を強制的に解約した場合に登録されます。強制解約の発生日から下記の期間が必要です。

  1. JICC:5年間

ブラックリストになってしまった場合の対処法

  • その金融事故情報が消えるまで待つ

今さらジタバタしても始まりません。ブラックである間はどこにも審査に通らないと割り切って、ブラック情報が信用情報機関から消えるのを待ちましょう

その頃になれば、年収も上がっている可能性は高いですし、勤続年数や居住年数は転職や引っ越しをしなければ必ず増えるものなので、今よりももっと属性はよくなっているはずです。

金融事故情報が消えるまでに、いつカードローンやクレジットカードに申し込んでもいいような状態を作っておきましょう。

しかし注意点があります。その時に迷惑をかけてしまった金融会社は社内ブラックになっているため審査に通りません。その金融会社以外に申し込むようにしてください。

どうしても「ブラック情報が消えるまで待てない」という人は下記の記事を参考にするといいでしょう。

ブラックだとカードローンの審査に通らないのか?

まとめ

どんなに今の属性がよくてもブラックであれば審査に落ちます。ですが、しっかり対応すれば一生ブラックにはなりません。

滞納していた場合は、完済すれば5年後には消えます。債務整理をした場合も、途中で支払いをやめたりしなければ5年から10年後には消えます。

注意してほしい点がひとつ。信用情報機関はCIC、JICC、KSCの3社あります。その3社でブラック情報は共有していますので、情報の保有期間が違う場合は気をつけましょう

例えば「自己破産」の場合。CIC5年間、JICC5年間でこのブラック情報は消えます。しかしKSCは10年間です。5年後にカードローンやクレジットカードを申し込む場合は、KSCを参照しない金融会社に申し込んでください。

大手消費者金融は基本的にKSCに登録していません。クレジットカード会社も銀行系以外はほとんど登録していません。